<頭痛とは>
日常生活を送っていると
誰しもが一度は経験したことのある自覚症状の1つに「頭痛」があります
多くの急性疾患、慢性疾患の随伴症状でもあります
女性の方の場合、PMS、月経時に伴う随伴症状の1つです
「筋緊張性頭痛の6割」「片頭痛の8割」が女性というデータもあります
定義的としては
「頭の中に感じる痛み」を総称して「頭痛」といいます
頭皮の表面に感じる痛みは頭痛とは言いません
頭痛は症状が繰り返し起こり
慢性化してしまうのが特徴です
<頭痛の原因>
①頭蓋内の血管拡張
②ストレスから来る筋緊張
③牽引性
頭蓋内の感覚感受組織が引っ張られたり圧迫されたりしておこる
④炎症性
⑤神経痛
⑥耳・鼻・歯などの疾患による痛みの関連痛
などがあり、原因によって対処方法が変わってきます
<頭痛の種類>
①緊張性頭痛
・身体的ストレス
頭、首、肩の筋肉の過緊張で肩こりを伴うことが多いです
長時間の同じ姿勢でのデスクワークやパソコン、携帯電話、携帯ゲームなどの使用により、首や肩の筋肉に負担のかかる姿勢を取り続けるのが原因
首の骨や椎間板が神経に飛び出している頚椎症のケースもあります
合わない枕の使用、目の酷使などもあります
・精神的ストレス
仕事や人間関係、学校や職場、住居などの環境の変化、不安や悩みなどの精神的ストレスを抱え込んでしまうこと
それにより自律神経のバランスを崩し、不眠症、自律神経失調症、うつ病に陥ってしまうケースもあります
【緊張性頭痛の症状】
頭重感、圧迫感、締め付けられるような頭痛
孫悟空の金輪をはめられている、はちまきをした感じ、と言った表現をされる方もおられます
吐き気や痛み自体はそれほどひどくはなく、気をまぎらわそうと何かをしていると忘れてしまう場合もあります
しかし、精神的なストレスや疲れで痛みが増強してしまい、お昼から夕方に悪くなると感じる方も多いです
目の疲れ、耳鳴り、めまい、肩こり、倦怠感などの症状を伴っていることがあります
②片頭痛
片頭痛自体の原因は不明です
説として、1)2)があります
ストレスや緊張などで脳内の血管を収縮させる作用がある「セロトニン」が多量に分泌され、血管が収縮します
⇒1)時間の経過とともに収縮した血管が広がろうとした時におこる
⇒2)脳からの何かの刺激が血管周囲の三叉神経を刺激することで、サブスタンスPなどの血管を拡張させる物質が分泌されることで炎症をおこしてしまう
【片頭痛の症状】
片頭痛は
「ズギンズギン」と脈を打つような拍動性の強い痛みを感じます
発作性で側頭部、後頭部に現れます
反復して慢性に経過します
20~50歳代の女性に多くみられ
月経周期に合わせて発症する場合も多いです
片頭痛中に体を動かすと痛みがひどくなったり、音や光に敏感となり、明るい場所や周囲の騒音で痛みがひどくなることがあります
痛みは約2~3時間発作的に継続した後に軽快しますが、また発作的に現われます
悪心嘔吐、めまい、圧痛、食欲不振などを伴う事も多いです
③群発性頭痛
発症原因は不明
頭痛の発作は数週間にわたって続きますが
その後は全く発作のない時期が数カ月から数年間続きます
このようにある時期に集中して発作が頻発するので「群発性頭痛」とよばれています
20~30歳代の男性に多いといわれています
目の周囲を中心とした片側性
持続性のじっとしていられないほどの激しい痛みが特徴
痛みが激しい為にくも膜下出血と疑われる場合もあります
④症候性頭痛
何らかの病気が原因となって起きる頭痛
二次性頭痛とも呼ばれています
脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞
副鼻腔炎、髄膜炎など
頭だけではなく全身の病気によって起こる頭痛もあります
中には生命に関わるものもあります
普段の痛みとは違うと感じるた場合は
すぐに医療機関に受診して下さい
<東洋医学的な頭痛の原因>
①肝陽の亢進による頭痛
精神的なストレスで肝鬱となり
そのために肝火が生じ、それが上にあがって頭痛を引きおこす
また、肝火によって腎水不足を誘発して肝陽が上亢し頭痛がおこる
このタイプの頭痛は暑くなるとおこりやすく、のぼせて喉が渇く、脇痛、顔面紅潮などがある
②痰濁による頭痛
食べ過ぎ、飲み過ぎで脾の働きが悪くなることで痰湿が発生する
それによって
陽気が上にあがるのを抑止されることによっておこる頭痛
頭がぼんやりとする頭痛
③気血両虚による頭痛
飲食の不摂生や過度の疲労、病後、産後により、脾胃虚弱になり気血の生成が悪くため
頭部を栄養できなくなるとおこる頭痛
④腎虚による頭痛
腎精不足のために
脳髄が空虚になると起こる頭痛
鍼灸整骨院かわい
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